仕事の工程の中での蒸気ボイラーの存在は欠かせないものですが、もともとインフラとしての蒸気供給ですので作業場内に場所を取るのはスペースの無駄と考える方が多くいます。作業場建屋の外部に蒸気ボイラーを設置して配管で各機器に蒸気を供給することが、スペースを有効に使うには有効です。しかしながら、蒸気ボイラー本体は各メーカーとも給湯器のような屋外設置仕様というものがありません。一部のメーカーで既成のランナップの中でオプションとしてボイラー本体の外側にパネル等を張り付けて屋外使用にしているものがありますが、このオプション価格は高価なため、弊社ではあまり販売することがありません。

では、皆さんどうされているかというと、、

一番多いのが、ボイラー室の建屋もしくは雨風が当たらないように囲いをして外部に置くことが一般的と思います。しかしもっと早くきれいに屋外に設置する方法として既成の物置や簡易ハウスを利用する方法があります。既成の物置や簡易ハウスの素材は全て不燃性の材料でできていますので防火や消防への設置届の点でも問題なく利用できます。厳密には壁面からボイラー本体の離隔距離をあける等、消防法に則した設置をしなくてはならない点がありますが、その点に配慮した設置をすることで全て問題なくクリアできます

画像は160Kg/Hのガス焚きボイラーを既成のバイクガレージに設置した施工例となります。ご参考になりましたら幸いです